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快晴のスタジアムから始まる新たな一歩。2023年パナソニック入社式レポート

WELCOMING CEREMONY APRIL 3, 2023  | Make New Magazine「未来の定番」をつくるために、パナソニックのリアルな姿を伝えるメディア

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    2023年43日に開催された、パナソニック株式会社の入社式『Welcoming Ceremony』。約4万人収容の「Panasonic Stadium Suita(パナソニックスタジアム吹田)」を会場に、371人の門出を祝った。

    昨年から新体制に移行したパナソニック株式会社として、2回目となる入社式。その全貌を、当日出席した新入社員の感想を交えながら紹介する。

    品田社長から新入社員へ送る言葉。「パナソニックは、社員全員がチャレンジできる会社」

    1970年に開催された日本万博国博覧会(大阪万博)。その跡地に整備された万博記念公園の敷地内にPanasonic Stadium Suitaはある。「人類の進歩と調和」をテーマに掲げ、国内外の最新テクノロジーが結集した大阪万博。電気自動車や動く歩道、携帯電話、リニアモーターカーなど、未来への期待を抱かせる夢のような技術がお披露目された。

    あれから50年。人々のくらしに寄り添うべく技術を磨き続けてきたパナソニックが、この場所から新たなスタートを切る。そこには、どんな決意が込められているのだろうか。

    Panasonic Stadium Suita | Make New Magazine「未来の定番」をつくるために、パナソニックのリアルな姿を伝えるメディア
    Panasonic Stadium Suita(大阪府吹田市)
    スタジアム内  | Make New Magazine「未来の定番」をつくるために、パナソニックのリアルな姿を伝えるメディア
    朝方の曇り空から徐々に晴れ間が広がり、午後には快晴に。芝生の緑も鮮やかに映える
    入社式の様子 | Make New Magazine「未来の定番」をつくるために、パナソニックのリアルな姿を伝えるメディア
    若干の緊張感を漂わせつつも、同期と雑談しながら開始を待つ新入社員たち

    午前10時、『Welcoming Ceremony』がスタート。はじめに登壇したのは、パナソニック代表取締役 社長執行役員CEOの品田正弘。新入社員371人の門出を祝うスピーチの冒頭では、スタートの地にPanasonic Stadium Suitaを選んだ理由が語られた。

    新入社員とハイタッチをしながら登場する品田氏 | Make New Magazine「未来の定番」をつくるために、パナソニックのリアルな姿を伝えるメディア
    新入社員とハイタッチをしながら登場する品田

    品田パナソニックは企業スポーツを大切にしています。私たちは選手のみなさんがチャレンジしている姿を応援することで、明日への活力を得ることができる。今年はパナソニックがさらに飛躍する年にしたい。また、さらなるチャレンジをしていきたい。そうした思いを込めて、この場所で入社式を行なうことを決めました

    「チャレンジ」は2022年に品田が社長に就任して以来、折に触れて社員たちへ伝えてきたキーワードだ。この日からパナソニックの一員となった新入社員に向けても、幾度となくこの言葉が発せられた。

    品田私が当時の松下電器産業株式会社に入社した1988年といえば、日本の家電メーカーや自動車メーカーが世界市場をリードし、グローバルスタンダードをつくっていた時代です。しかし、その後は「失われた30年」といわれるように、日本全体があまり成長できない時期が続いています。私はその理由を、現状に甘んじ、未来をより良いものに変えていきたいというチャレンジ精神が失われているからではないかと思っています。多くの企業がかつての自信を失い、自らの可能性を信じることができなくなっているのではないでしょうか。

    私はパナソニックをいま一度、従業員全員がチャレンジする気持ちや、闘争心に溢れた会社に変えていきたい。決して低成長のまま終わるつもりはありません。私たちには世界に誇る技術があります。それにチャレンジする気持ちが加われば、世界のトップを取り戻すことができるはずです。

    品田氏  | Make New Magazine「未来の定番」をつくるために、パナソニックのリアルな姿を伝えるメディア

    品田は「この状況をチャンスに変えられるかどうかは、私たちの志次第」としたうえで、新入社員に3つのメッセージを送る。

    品田1つ目は、イノベーションを起こす気概を持ってほしいということ。創業者の松下幸之助は「日に新た」という言葉を残していますが、これは過去のやり方、考え方にとらわれることなく、事を成していくという意味です。若いみなさんにもぜひ、世の中を変えようというチャレンジ精神を持って、新しい基軸を打ち出していってほしいと思います

    2つ目は、世界ナンバーワンを目指すということ。現在、世界は転換期にあり、混沌としています。不確実性が高いこの時代、日本が世界から必要とされる存在となるために、やれることはまだまだたくさんあるはずです。たとえば、ウェルビーイングやサステナビリティーに対するアプローチ。あるいは食や美容、健康、介護などに役立つテクノロジー。さらには、再生可能エネルギーやリサイクルといった分野の技術も、日本が得意とするところです。これらを武器に、日本が幅広い分野の社会課題を解決する。パナソニックには、その先陣を切るポテンシャルがあります。みなさんにも、日本一ではなく世界一を目指す志を持ってほしいと思います

    3つ目は、いかにテクノロジーが進化しようとも、大事にすべきなのは「人」であるということ。人間は一人では何もできず、多くの人の助けを得ながら生きています。私自身、そのことに気づいたのは入社から10年が過ぎたあたりでした。20代の頃は生意気で、人の意見に耳を傾けようとしない時期もありましたが、30代になるとそれも通用しなくなる。そこで自分の考え方や行動を変えることができたから、少しずつ応援してくれる人が増えて、大きな仕事ができるようになっていきました。

    創業者・松下幸之助の言葉にもありますが、ぜひ「素直な心」を持ってください。多くの人は失敗した際、つい言い訳をしたり、殻に籠ったりと自己防衛に走ってしまいがちです。そうではなく、素直に反省をし、いろいろな人の声に耳を傾ける。上司や先輩のアドバイスを聞き入れて前を向く。これが、とても大事です。私が社長になれたのも、素直な心を持てるようになったから。みなさんも素直な心で仕事に向かい、応援してくれる人を増やしてください。その輪が広がっていけば、きっと大きなことを成し遂げられるはずです

    <新入社員の声>

    印象的だったのは、品田社長が『闘争心』や『世界一』という言葉を使われていたこと。私が抱いていた会社のイメージよりも強い言葉で、これからパナソニックとして、さらに力強く踏み出していこうという決意が伝わってきました

    『素直な心を持ってください』という言葉が胸に響きました。私も学生時代は周囲に対して棘のある言葉を使ったりして、孤立してしまいそうになった時期がありました。そのときに気づいたのは、素直になることの大切さです。品田社長も素直になることで壁を乗り越えられたとおっしゃっていましたが、私もあらためて素直な心を持って生きていきたいと思いました

    「チャレンジする姿勢」を体現する新入社員たち

    続いて、品田と常務執行役員の加藤直浩、そして新入社員6人によるトークセッションが行なわれた。

    トークセッションの登壇者 | Make New Magazine「未来の定番」をつくるために、パナソニックのリアルな姿を伝えるメディア

    まずは品田から新入社員に向けてこんな質問が。「みなさんは、なぜパナソニックに入りたいと思ってくれたんですか?」。

    新谷| 新入社員私がパナソニック入りたいと考えたのは、この会社に一目惚れしてしまったから。大学4年生のときに企業説明会で松下幸之助さんの「物をつくる前に人をつくる」という言葉を聞き、パナソニックのことが好きになってしまいました。それから意識して家電製品を使うようになり、あらためて素敵なものづくりをしている会社だなと思ったんです。

    トークセッションの登壇者 | Make New Magazine「未来の定番」をつくるために、パナソニックのリアルな姿を伝えるメディア

    上田| 新入社員ぼくは高校3年時に進路を決める際、進学か就職かギリギリまで悩んでいました。そこで先生に相談したところ、「何をしたいかではなく、どんな人間になりたいかで進路を決めてはどうか」と言われたんです。ぼくは「素直で謙虚な人間」になりたい。パナソニックに入社したいと思ったのは、そういう人が多く働いている会社だと感じたからです。

    トークセッションを聞く新入社員たち | Make New Magazine「未来の定番」をつくるために、パナソニックのリアルな姿を伝えるメディア
    同期の言葉に、真剣に耳を傾ける

    続いての新入社員への問いは、社会人としての第一歩を刻んだ現在の思いについて。新たにパナソニックの一員となるにあたり、どのような決意や覚悟を持っているのか。それぞれの胸の内が明かされた。

    加藤| 新入社員先ほど品田社長が日本一ではなく「世界一を目指す」とおっしゃっていましたが、私自身もそれを目指してこの会社に入社しました。日本の企業や製品、サービスを世界ナンバーワンにすることはぼくの夢ですし、パナソニックなら、パナソニックの人たちとなら、それが叶えられるのではないかと。ただ、当然ながら一人でそれを達成することはできません。まずは仲間に信頼される人間になれるよう、自分自身を進化させていきたいです。

    トークセッションの様子  | Make New Magazine「未来の定番」をつくるために、パナソニックのリアルな姿を伝えるメディア

    幸田| 新入社員社会に出ると、人生の大部分を仕事が占めることになります。自分だけの自由な時間は、これまでの7分の2くらいになる。ただ、仕事をする時間も楽しむことができたら、7分の7が充実する人生にできるはずです。ですから、できるだけ楽しみたいと思います。

    この言葉を受け、常務執行役員の加藤から「仕事を楽しむためのアドバイス」が送られる。

    加藤仕事をするにあたって大事なのは、自分が何をしたいのかを明確にすること。それがないと、やらされている感覚が芽生えてしまいます。はじめのうちは仕事の意味合いを見出すことは難しいと思いますが、どんな仕事も必ず誰かの役に立っているから存在するわけです。そのことを胸に、何のために仕事をするのか考えてみてください。自分なりの答えが見つかれば、きっと仕事を楽しめるようになると思います

    自身の経験をふまえたアドバイスを送る常務執行役員・加藤氏  | Make New Magazine「未来の定番」をつくるために、パナソニックのリアルな姿を伝えるメディア
    自身の経験をふまえたアドバイスを送る加藤

    続いて新入社員へ投げかけられたのは、「パナソニックでやりたいこと」。緊張の面持ちながら堂々と意思や目標を語る様子に、品田や加藤の顔もほころぶ。新生パナソニックが望む「チャレンジする姿勢」を体現するような新入社員たちの姿は、トップの目にも頼もしく映ったようだ。

    柳田| 新入社員私はこの会社で、物と心の豊かさに貢献したいと思っています。たとえば、共働きの家庭がパナソニックの家電を活用することで、子どもと過ごす時間が長くなります。そんなふうに、さまざまなシーンで人生の豊かな時間を増やすことにつながる仕事をしていきたいです。

    小西| 新入社員私の夢は「いままでにない家電」をつくること。誰よりもお客さまに寄り添い、くらしに一番近い家電をつくってきたパナソニックでなら、それが叶えられると思っています。長い道のりになるかもしれませんが、その過程を楽しみながら、夢の実現のために試行錯誤を重ねていきたいですね。

    トークセッションでの登壇者の様子 | Make New Magazine「未来の定番」をつくるために、パナソニックのリアルな姿を伝えるメディア

    登壇した6名の言葉には、これからの社会人生活やパナソニックでの仕事に対する、大きな期待感があふれている。トークセッションの最後には、その思いを受け取った品田と加藤から新入社員たちへ、あらためてエールが送られた。

    加藤会社とは組織、組織とはチームです。短距離ではメダルが取れなくても、リレーなら届く可能性が出てくるのと同じように、思いがけない力を発揮できるのがチームワークだと思います。もちろん個々の力も大事ですが、チームとしていかにアウトプットを高めていくか。これをつねに意識して仕事に取り組んでほしいと思います

    品田社会人初日となった今日、それぞれにいろんな思いがあることでしょう。いままさに胸に抱いている志や決意を言葉にして、ぜひ手元にあるボードに書いてみてください。会社生活では、「これをやりたい」という志がとても大事です。そして、それを持っている人には、必ずサポーターがついてきます。そこに書き留めた志を、いつまでも忘れないでいてください。

    品田氏 | Make New Magazine「未来の定番」をつくるために、パナソニックのリアルな姿を伝えるメディア
    新入社員全員に配られたボード  | Make New Magazine「未来の定番」をつくるために、パナソニックのリアルな姿を伝えるメディア
    新入社員全員に配られたボード。ここに各々が抱く「Make New」を書き留める

    <新入社員の声>

    短い時間ではありましたが、同期のお話からたくさんの刺激をもらいました。また、自分に足りない部分や、新しい考え方も学べる貴重な機会になったと思います。きっとこれからの社会人生活の糧になる、良い経験になりました

    志を「描く」、答えのないワークショップ

    昼食、休憩を経て午後からは昨年に続き『志をEGAKU』ワークショップが行なわれた。先ほど書き留めた自身のMake Newをテーマに、自由に絵を描くというアートプログラム。絵を描くことに慣れていない新入社員も、気づけば作業に没頭。色や線を自由に駆使して、自らの思いをかたちにしていく。

    ボードを書く様子 | Make New Magazine「未来の定番」をつくるために、パナソニックのリアルな姿を伝えるメディア
    使うのは指先だけ。上手に描くことが目的ではなく、表現を通じて思考と感情の枠を広げていく
    自分の志を書いていく | Make New Magazine「未来の定番」をつくるために、パナソニックのリアルな姿を伝えるメディア
    自己認識・内省をしながら、自身の志を「描いて」いく
    お互いの描いた絵を鑑賞しながら、それぞれの志や目標について説明 | Make New Magazine「未来の定番」をつくるために、パナソニックのリアルな姿を伝えるメディア
    お互いの描いた絵を鑑賞しながら、それぞれの志や目標について説明。各自のMake Newに対する解像度がより高まった

    <新入社員の声>

    これまで、今回のワークショップのような『答えのない課題』に取り組むことがあまりなかったので、とても新鮮でした。実際の仕事でも、答えのないものを議論しながらかたちにしていくケースが多くなると思います。今日のことを思い出して、お互いの意見をリスペクトしながら、チームで良いものをつくっていきたいです

    新入社員の記念撮影 | Make New Magazine「未来の定番」をつくるために、パナソニックのリアルな姿を伝えるメディア
    全プログラム終了後は、スタジアムのピッチで記念撮影。普段は立ち入れない場所からの風景に「この先、初心を忘れそうになったときは、この鮮やかな芝生の緑を思い出したいです」と語る者も

    入社式を終え、決意も新たに。それぞれが描く「Make New」とは?

    新型コロナウイルスの影響から全国各拠点を遠隔でつないだ昨年とは異なり、全員が同じ会場に集まっての入社式。目の前でトップのメッセージを聞き、トークセッションに参加した同期の言葉から刺激を受ける。また、EGAKUプログラムでは仲間と直接コミュニケーションしながらワークに取り組む。こうした経験は、新入社員たちに何をもたらしたのか。

    トークセッションに参加した6人に、各プログラムの感想や印象に残ったこと、さらには入社式を終え、いよいよ社会人として歩み始める現在の心境などを聞いた。

    トークセッションに参加した新入社員 | Make New Magazine「未来の定番」をつくるために、パナソニックのリアルな姿を伝えるメディア
    直接顔を合わせるのは初めての6人。入社式を経て、すっかり打ち解けた様子

    柳田私たちの世代は学生時代の大半がコロナ禍だったため、こうした大規模なイベント自体が本当に久しぶりなんです。まずは対面で、しかも、こんなにすごい会場で入社式ができる喜びを感じました。また、セレモニーをとおしてパナソニックに対する印象も大きく変わりましたね。品田社長がしきりに「チャレンジ」という言葉を使われていたように、これまでの殻を破り、どんどん変わっていくんだという気概を感じることができました。そんなチャレンジングな環境で働くことで、私自身も大きく成長できるのではないかという期待が、より大きくなりました

    新入社員 | Make New Magazine「未来の定番」をつくるために、パナソニックのリアルな姿を伝えるメディア

    小西もっと堅い式典のようなものを想像していたのですが、実際はこれからの社会人生活に向けて期待を抱かせてくれるような、楽しいセレモニーでした。全体をとおして印象に残っているのは、品田社長の「私が社長になれたのも、素直な心を持てるようになったから」という言葉です。社長になるような方でも、素直でいようと心がけていることに驚き、あらためて大事なことだなと感じました。私自身も素直な心を持ち、周りの人に感謝を忘れない姿勢を持ち続けたいと思います

    新入社員 | Make New Magazine「未来の定番」をつくるために、パナソニックのリアルな姿を伝えるメディア

    新谷入社式ということで、始まる前は少し身構えていたところもありましたが、最初に品田社長がハイタッチをしながら入ってきたのを見て、気持ちがほぐれました。トークセッションでも、みなさん柔らかく接してくださり、温かい人たちが集まっている会社なんだなと安心しましたね。想像していた入社式とは違い、同期の方々と交流する機会も多かったので、自分にはない考え方や足りない部分など、新しい気づきもたくさん得ることができたと思います

    新入社員 | Make New Magazine「未来の定番」をつくるために、パナソニックのリアルな姿を伝えるメディア

    幸田ぼくも、品田社長がハイタッチで登場してこられたのは驚きましたね。あれを見て「ああ、こういう空気感でやっていくんだな』と、少し安心しました(笑)。セレモニーの合間で同期と話していて感じたのは、本当にさまざまな考え方や個性を持った人が集まっているということ。そのなかで、ぼくも自分だけの色を出していければと思いました

    新入社員 | Make New Magazine「未来の定番」をつくるために、パナソニックのリアルな姿を伝えるメディア

    上田自分は入社前の職場見学や面接のときから、パナソニックの人たちの優しさや暖かさを感じていました。当時、高校生だったぼくにも一人の人間として接してくれて、真剣に話を聞いてくださったことを覚えています。そうした良い印象は、入社式を経てより強くなりました。印象に残ったことは、品田社長の向上心の高さです。上を目指し、新しいことにどんどん挑戦していこうという姿勢を感じて、自分のなかにも熱い気持ちが芽生えました

    新入社員 | Make New Magazine「未来の定番」をつくるために、パナソニックのリアルな姿を伝えるメディア

    加藤トークセッションが始まるまでは緊張していましたが、品田社長も役員の加藤さんも、とても温かな雰囲気で迎え入れてくださったので安心しました。また、ワークショップでは、同期のみんなの熱い思いを聞くことができたのも良かったです。高い志を持つ人たちと働ける喜びが湧くと同時に、負けたくないという気持ちも芽生えましたね

    新入社員 | Make New Magazine「未来の定番」をつくるために、パナソニックのリアルな姿を伝えるメディア

    未知の可能性を秘めた若い力は、パナソニックの未来そのもの。6人はこれからどんな経験を積み、何を成していくのか。最後にそれぞれのMake Newと、その言葉に込めた思いを教えてもらった。

    加藤ぼくが選んだのは「Reinvigorate」という言葉。新たに活気づける、新しい風を吹き込むという意味です。新しい風を起こすことで、この会社を、そして日本をさらに活気づけたいという思いを込めています。

    ぼくは高専から大学院にかけて9年間にわたって工学を学んできましたが、学生ながら日本には素晴らしい技術力があると感じていました。その技術力を生かすことができれば、日本はまだまだ飛躍できるはず。ただ、変化の激しい昨今では、求められるものがどんどん変わっていきますし、会社としても変わり続ける必要があります。ぼくたちの世代がそうした変化を促し、パナソニックを、日本全体を盛り上げていきたいです。

    上田ぼくのMake New「謙虚」です。いまは新入社員なので謙虚な姿勢を持つことは当たり前ですが、2030年と経過し、後輩や部下を持つ立場になったとしても、ずっと低姿勢でいたい。そんな、かっこいい大人でありたいと思います。その心をいつまでも忘れないよう、自分への戒めの意味も込めてこの言葉を選びました。

    新入社員 | Make New Magazine「未来の定番」をつくるために、パナソニックのリアルな姿を伝えるメディア

    新谷私は「Challenge」という言葉を選びました。どんな業界でも、何をするうえでも、チャレンジはとても大事ですよね。今回のトークセッションも、事前に登壇のご依頼をいただいたときには、正直とても不安でした。私で大丈夫なのかなって。でも、せっかく貴重な機会をいただいたのだからチャレンジしてみようと思ったんです。この気持ちは、ずっと忘れずにいたいですね。

    将来、仮に自分が上の役職に就いていたとしても、絶対にチャレンジをやめない人間でありたい。上がチャレンジ精神を失えば、若手社員の士気が下がって会社が停滞してしまうと思うので。そういう意味では、品田社長自らが旗を振ってチャレンジを推奨してくれる環境は、とてもありがたいです。

    小西私も「Challenge」にしました。私はトークセッションで「いままでにない家電をつくりたい」と話しました。実現するまで、きっと何度も失敗すると思います。失敗を繰り返してもへこたれることなく、チャレンジ精神を失わずに試行錯誤していける人間でありたい。そんな思いを込めました。品田社長もスピーチで「どんどん挑戦をして、どんどん失敗してください」とおっしゃってくださいましたし、失敗を恐れずに数多くのチャレンジを積み重ねていきたいですね。

    幸田ぼくのMake New「HELP EACH OTHER」。互いに助け合うという意味です。たとえば、仕事で何かわからないことがあったとき、「こんなこともわからないのか」と思われたくないがために、誰かに助けを求めることを躊躇してしまうケースってあると思うんです。でも、そこで恥を捨てて、きちんと「HELP」と言える人間でありたい。そして、自分が経験を積んだときには、後輩たちを助けてあげられる存在になりたいです。そんな思いから、この言葉を選びました。

    新入社員 | Make New Magazine「未来の定番」をつくるために、パナソニックのリアルな姿を伝えるメディア

    柳田私は「物と心が豊かな社会」という言葉にしました。パナソニックは家電を売っていますが、同時に、家電を活用することで生まれる「豊かな時間」を売っているのではないでしょうか。豊かな時間は、心を豊かにしてくれます。私は物と心の両方が豊かな社会こそ理想だと考えますし、パナソニックにはその理想を実現できる力があると思います。私自身もこれから会社の一員として、さまざまな人々のお困りごとに向き合い、少しでも社会が良くなるように努力していきたいです。

    取材した新入社員 | Make New Magazine「未来の定番」をつくるために、パナソニックのリアルな姿を伝えるメディア
    初々しくも頼もしい新入社員たち。Make Newに込めた思いを胸に、それぞれの未来を切り開いていく

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    もっと、幸せを生みだすチカラとなるために。少しずつ仕事のフィールドを広げてきた私たちは、いまやくらしのすべてが事業領域と言えるまでになりました。その原動力は、一人ひとりの挑戦。そのため、私たちは「人づくり」を大切にし、さまざまな制度やサポート体制のもと、挑戦者たちの成長を全力で応援しています。誰かの幸せのために、まっすぐはたらきたい。同じ想いの仲間とともに、これからの幸せをつくろう。

    • 取材・執筆:榎並紀行
    • 撮影:藤谷有紀
    • 編集:MNM編集部、栄藤徹平(CINRA)

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