ブランドムービー「コンセプト篇」を新たな楽曲で再構築。

2023.8.1
持続可能な世界への幕開けや既成概念の変革など、アクションワード「Make New」に込めた想いを表現したパナソニックのブランドムービー「コンセプト篇」。このたび、映像に違う曲をあわせて世界観を広げるという、新しいクリエーションに挑戦しました。いわばクリエイティブのアップサイクルであるこの試みは、映像制作における「Make New」といえます。

CMなどの映像制作には多くの時間と労力、資源が費やされながら、使用される期間はきわめて限定的であることが一般的です。そこでパナソニックが挑んだのが、新曲を重ねることによって映像の印象を一変させること。楽曲との新たな調和が「Make New」の世界観をさらに広げます。

新曲の作曲とプロデュースを手掛けたのは現在の日本のポップシーンを代表するクリエイターの一人Yaffle氏。ヴォーカルは今後の活躍が最も期待される次世代アーティストao氏。自ら作詞を手掛けた楽曲を、力強さの中に切なさも感じさせるボイスで歌い上げます。

一面が無機質なブルーの世界から、生命力溢れるグリーンの世界へと移り変わっていく壮大なビジュアルは、より豊かで、より持続可能な世界への幕開けを表現したもの。また、上下を逆さにした撮影技法には、既成概念への挑戦、物質的な豊かさから精神的な豊かさへの展開、新たな視点で世界を見る驚き、逆転の発想の重要性などの意図を込めています。そして、冒頭のエピグラフは創業者松下幸之助の言葉を引用したものです。

パナソニックは、人・社会・地球を健やかにするというミッションの実現に向け、「未来の定番」になるようなサービス、ソリューションを生み出していきます。
 人がこの世に生きていく限り、やはり何かの理想を持ちたい。希望を持ちたい。それもできるだけ大きく、できるだけ高く――
(出典:パナソニック(旧松下電器産業)グループ創業者松下幸之助『続・道をひらく』)

ARTISTS

クリエイターからのメッセージ

Yaffle氏とao氏という気鋭のクリエイターのコラボレーションにより実現した今回の楽曲。おふたりからメッセージが寄せられました。「地球の生き物はみんな頑張ってます。スプラッシュ!」(Yaffle氏)。「私が小さな時から生活の身の回りにPanasonicの物が当たり前のようにありました。今回、新しいPanasonicをイメージしながら、美しい強さと進化し続ける今この瞬間を歌詞にさせていただきました。世の中がまた色々な豊かさに溢れるといいなという想いを込めました」(ao氏)。

LYRICS

DIRECTOR

SHO YANAGISAWA
PROFILE

驚きと強いビジュアルのある映像

ブランドムービーの企画/演出を手掛けたのは、数々のCMを手掛け、多くの国際広告賞も受賞する、日本を代表するフィルムディレクターの柳沢翔さん。「新しい豊かさのワクワクする幕開け感を、ひと目で見てわかる驚きと強いビジュアルのある映像で表現する」。このブランドムービーの演出の狙いをそう語ります。

MAKING MOVIE

撮影において制作スタッフが最も苦心したのが、上下逆転という状況の中で出演者たちの健康と安全を確保しながら、いかにして躍動感と浮遊感に溢れるダンスを実現するかという点でした。撮影現場での安全を入念に検証した上で、出演する7人のダンサーにトレーニングを実施。同時に布の落下テストを繰り返し、撮影現場に臨みました。

セットは丸10日かけて巨大なアリーナに設営。床(天井)一面の青い布は一度落下させると貼り直しが不可能なため、本番は失敗のゆるされない一発勝負です。ギリギリまでテスト撮影を繰り返しながら徐々にシンクロしてくる身体の動きと高まる緊張感。そしていよいよ本番のシュート。極限の状況の中で7人の呼吸がぴたりと合い、完璧なダンスを成功させると現場に拍手と歓声が響き渡り、涙を浮かべるスタッフの姿も。こうして総勢150人を超えるスタッフが総力を結集してつくりあげたブランドムービーが完成しました。

オーディションを経て出演者に選ばれたのは性別も国籍も異なる7人のダンサー/アクター。振り付けを担当したのはパリを拠点に活躍するコレオグラファーユニット「I COULD NEVER BE A DANCER」。

SPECIAL INTERVIEW

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映像ブランディング
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