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近年、ヘルスケアやIoT、ウェルビーイング領域との融合により、新たなサービスやプロダクトが次々と生まれてるペット・ペットオーナー向け市場。
背景にあるのは、「家族化」への意識の変化です。かつては"愛玩対象"と捉えられていた動物たちは、今や"共に暮らすかけがえのない家族"へと位置づけを変えています。今回は、この「家族の幸福を最大化させる新規サービス」の種を見つけるべく、西日本最大級のフェア「インターペット大阪 2026」を取材しました。会場の熱気とともに、私たちが現地で見出してきた次世代ビジネスの潮流をリアルにお届けします。
猫市場の成長を象徴する、猫専門ゾーン「インターキャッツ」

インターペット大阪で今年新設された猫専門ゾーン「インターキャッツ」は、"猫と人だけが入場できる"独立型の猫専用ゾーンです。猫用品や猫向けサービスに特化した展示に加え、セミナーやワークショップも開催されていました。
猫は散歩の必要がなく、単身世帯や高齢者でも飼いやすいことから人気が高まっており、飼育数は2014年に犬を上回って以降、増加傾向が続いています。「インターキャッツ」の新設は、こうした猫市場の成長と専門化を象徴する内容となっていました。

AIと自動化が変えるペットケアの新常識

自動給餌機やセンサー搭載の自動給水機、ドライヤーボックス、毛を吸い込みながらブラッシングが出来る掃除機など、猫との暮らしをより快適にし飼い主の負担軽減や利便性向上を実現するスマート家電が幅広く展示されていましたが、特に目を引いたのが、AIや自動化技術によって、飼い主が抱える日々の「お世話の負担」や「健康への不安」を根本から解決しようとするスマート家電の進化です。
例えば、複数の企業が出展していた自動猫用トイレ。なかでもPETKIT社の全自動ハイエンドモデルは、単に「掃除の手間を省く」というレベルにとどまらない価値を提案していました。 多頭飼いの家庭では「どの猫が、いつ、どんな状態の排泄をしたか」を把握することは困難で、体調の変化を見落としがちという大きな悩みがあります。この製品は、AIカメラが猫を個別に識別・記録することで、その見えない不安を解消してくれます。さらに、排泄物の自動回収・ビニール密封まで完了するため、忙しい日々の中で誰もがストレスに感じる「ニオイ」や「衛生面の手間」というリアルな困り毎を、技術の力で綺麗に解決していました。

こうした最先端製品の広がりが示しているのは、単に「お世話を楽にするための自動化」ではありません。むしろ、テクノロジーの力によって、人間だけでは気づけなかった体調の変化や小さなサインを察知する「ペットケアの高度化」が始まっているということです。利便性の追求の先にある、「ケアの質の向上」が業界の動向として見て取れました。



広がるウェルビーイングー 飼い主の「愛」がビジネスの境界線を押し広げる
会場では、ペットと人間のウェルビーイング(心身の健康や生活の質)を地続きで捉え、双方の幸福を高めようとする提案が目立ちました。
その象徴が、毎日口にする「食」への関心の変化です。単に食いつきが良いか(嗜好性)だけでなく、「本当に健康に良い成分か」「10年後の健やかな暮らしに寄与するか」といった、人間さながらの視点でフードを選ぶ飼い主が急増しています。
「大切な家族には、自分たちと同じかそれ以上に安心・安全なものを」という飼い主の強い想い。この関心事項の広がりは、従来のペットフードという狭い枠組みを飛び越え、オーガニック、予防医学との融合など、ペット市場そのものを押し広げる原動力となっています。

また移動の面では、今回のインターペット大阪に向けてJR東海とJTBが連携した企画「わんわんエクスプレス」による新幹線ツアーも話題となりました。専用車両では一定条件のもとで犬がケージから出て過ごすことができ、移動そのものを"体験型サービス"として楽しむ仕組みが導入されています。
欧米では鉄道や公共交通機関へのペット同伴が一般的なケースもある一方、日本ではケージ利用が基本であり、移動手段の制約がペットとの外出を限定してきた側面があります。
将来的には、宿泊や観光を含めた「ペットツーリズム」の発展につながる可能性もあり、ペットとの生活の自由度を広げる動きとして注目されます。
ペットとの共生の未来
インターペット大阪全体を通して見えてきたのは、飼育頭数の増加によるペット市場の拡大だけではない、飼い主の意識の変化がもたらす「まったく新しい市場」の台頭です。
AIトイレに代表されるデータ駆動型のケア、人間のウェルビーイングと地続きになったプレミアムフード、そしてペットを伴う新しい移動やツーリズムの形。これらはすべて、従来の「飼育の利便性を上げる」という発想からは生まれません。ペットを完全な『家族』として迎え入れた生活者が、人間と同等、あるいはそれ以上のクオリティを社会に求め始めたからこそ生まれた、全く新しいフロンティアです。
現在、犬・猫がもたらす1年間の経済効果の合計は約6兆5,000億円。その市場のポテンシャルは、大阪・関西万博の経済効果(推定約3兆円)を上回る規模感です。もはやペットビジネスは単なる一市場ではなく、巨大な「家族経済圏」として社会を動かすメインストリームとなっています。このケアの高度化と市場の拡張という地殻変動のなかに、私たちが目指す「次の当たり前」となる新規サービスの種が眠っています。
テクノロジーが「言葉を持たない家族」の微細なサインを代弁し、共生のための新しい豊かさを生み出していく。「インターペット2026」は、まさにそんなイノベーションが社会に実装されようとしている、最前線の景色でした!
<パナソニックの保護犬猫支援活動の取り組み>
パナソニックでは、テクノロジーによる快適な空間づくりだけでなく、一頭でも多くの犬猫が幸せに暮らせる社会を目指し、毎年東京と大阪でご縁を繋ぐ「保護犬猫譲渡会」を開催しています。
譲渡会の情報はこちらからご覧ください。
犬猫と幸せに暮らすための情報発信「いぬねこライフ」
