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「どんな未来を空想しますか?」未来空想新聞2042、みんなの描く『空想記事』が主役に

「どんな未来を空想しますか?」未来空想新聞2042、みんなの描く『空想記事』が主役に | Make New Magazine「未来の定番」をつくるために、パナソニックのリアルな姿を伝えるメディア

「こどもの日は、未来を考える日。」というコンセプトのもと、5月5日に発行される「未来空想新聞」。

4回目を迎えた今年も、次代を切り拓こうとする「未来を想う人」35人を迎え、2042年を描く「空想記事」や、未来に向けたメッセージが並びます。さらに公式サイトにて、誰でも空想記事を生成でき、参加することもできる。

そんな「未来空想新聞2042」の魅力を、Make New Magazine 外部編集員・牧野圭太からお届けします。

Index

    空を見上げ、未来を思う。未来空想新聞2042について

    未来空想新聞2042 | Make New Magazine「未来の定番」をつくるために、パナソニックのリアルな姿を伝えるメディア

    いつの間にか令和も7年。せわしない現実に追われ、未来を考えることは後回しにしがちです。気候変動、AI、戦争、SNSで日々流れてくる大小さまざまな情報に圧倒されてしまいます。17年後の景色を想像するようなゆとりやきっかけは、なかなかありません。

    そんな時代に、あえて「空想」という言葉を掲げ、未来を語る新聞があります。その名も「未来空想新聞」。パナソニックと朝日新聞による共同プロジェクトは、未来を希望のまなざしで見つめる試みとして、毎年5月5日の「こどもの日」に発行されます。

    今年で4回目を迎えた「未来空想新聞2042」は、全8ページの構成です。1面は一見「ふつうの新聞」のように思える並びですが、「2042年にこんな未来であってほしい」という空想記事により構成されています。

    未来空想新聞2042 | Make New Magazine「未来の定番」をつくるために、パナソニックのリアルな姿を伝えるメディア

    「自分でつくる時間割 広がる」「海が育てた、宇宙への道」「恐竜がおしゃべり?」といった実に楽しげな見出しが揃っています。

    「恐竜園」に関する記事は、国立博物館研究生主幹・木村由莉先生と製作委員会との共作となっています。恐竜園がある未来も楽しみですが、その中で「恐竜たちが会話をしていたことがわかる」というとてもワクワクする記事になっています。こんな未来、空想したこともありませんでした。

    未来空想新聞2042 | Make New Magazine「未来の定番」をつくるために、パナソニックのリアルな姿を伝えるメディア
    実は天気予報にも遊びが。恐竜園内のジュラ紀、白亜紀の天気
    未来空想新聞2042「天空人語」 | Make New Magazine「未来の定番」をつくるために、パナソニックのリアルな姿を伝えるメディア

    さらに「朝日新聞」でいえば「天声人語」がある場所には「天空人語」と書かれたコーナーがあり、タレントであるpecoさんの素敵な文章が書かれています。17年後の2042年に、23歳(pecoさんが出産された年齢)になっている息子さんへの手紙です。とても素敵な文章なので、ぜひじっくりと読んでみてもらえたらうれしいです。

    この天空人語は毎年とても読み応えがあり、過去には小説家の平野啓一郎さん 、SEKAI NO OWARIでも活動するアーティストの藤崎彩織さん 、小説家の九段理江さん といった方にも寄稿してもらっています。

    未来空想新聞2042「1面・2面」 | Make New Magazine「未来の定番」をつくるために、パナソニックのリアルな姿を伝えるメディア

    今回の2面には、『チ。-地球の運動について-』『ようこそ!FACT(東京S区第二支部)へ』で知られる漫画家・魚豊さんのインタビューが掲載。

    「時代を越える言葉や心理」についてや「身体の尊厳が高まる未来」についてなど、実に魚豊さんらしい内容となっています。そして魚豊さんからのエールも素敵です。

    漫画家・魚豊さんの子どもたちへのメッセージ | Make New Magazine「未来の定番」をつくるために、パナソニックのリアルな姿を伝えるメディア

    ちなみに、牧野は『チ。-地球の運動について-』『ようこそ!FACT(東京S区第二支部)へ』ともに愛読しており大ファンなのですが、魚豊さんはいつも真理を探ること、学ぶことの尊さ、そしてそこから広がる世界の素晴らしさを描いて、こどもたちにもぜひとも読んでもらいたい作品ばかりです。

    未来空想新聞2042「Panasonic ReLIFE Park2042」 | Make New Magazine「未来の定番」をつくるために、パナソニックのリアルな姿を伝えるメディア

    また、7面には、パナソニックの「ReLIFE Park」が描かれています。パナソニックが開発している技術の延長線上にある「人と自然の良い循環」と、その中で「一人ひとりが活躍する」ことのできる社会がたのしいイラストで表現されています。

    ユニークなくらしの空想が並んでいるのですが、なかでも個人的にいいなと思ったのは「太陽のちからステーション」で太陽光のエネルギーを蓄えた充電スポットがみんなの憩いと交流の場になっているというアイデア。普通の充電スペースよりも、やさしくなれる感じがしますね。

    新聞に寄稿していただいた空想記事

    未来空想新聞2042には、すでにさまざまな人に「未来空想」の見出しを寄稿してもらっています。

    未来空想新聞2042「空想から、はじめよう。」 | Make New Magazine「未来の定番」をつくるために、パナソニックのリアルな姿を伝えるメディア

    例えば、ポップアーティストのあさぎーにょさんは「ポップの日が祝日に!全国民が色をまとう日へ」という実にあさぎーにょさんらしい素敵な見出し。人も街もカラフルになって、とても楽しい祝日になりそうです。

    あさぎーにょさんの空想記事 | Make New Magazine「未来の定番」をつくるために、パナソニックのリアルな姿を伝えるメディア

    例えば、作家の燃え殻さんは「犬語翻訳アプリ開発成功!」というユーモアのある見出し。こどもの頃に誰もが夢見た、ペットたちと会話する未来、やってくるといいですね。ちなみに、猫はまだ10年かかるそう。

    燃え殻さんの空想記事 | Make New Magazine「未来の定番」をつくるために、パナソニックのリアルな姿を伝えるメディア

    他にも、文芸評論家の三宅香帆さんは、「書籍は消費税0%決定」というもの。書籍を愛する三宅さんならではの空想。でも本を読むということは、人が人らしく生きるための根源的な文化活動なので、消費税のかからない社会もいいですよね。実際に、イギリスやアイルランドでは書籍は消費税0%だそうです。

    三宅香帆さんの空想記事 | Make New Magazine「未来の定番」をつくるために、パナソニックのリアルな姿を伝えるメディア

    どのページも読み応えがあり、示唆に富んだ空想ばかりの未来空想新聞2042。ぜひ新聞を手に取ってご覧いただけたらうれしいです。

    新聞紙面の配布場所、購入方法はこちらから

    今年は、「みんなで空想する」がテーマ

    未来空想新聞2042WEB版は、30文字以内で"見出し"を書けば、AIが記事を生成してくれるサイトです。誰でも簡単に空想記事がつくれる仕組みです。

    最初に、筆者(牧野)であれば「千葉県南房総市、住みたい田舎一位に。」という空想の見出しを作ります。「次へ」すすみ、肩書きとペンネームを入力し、「空想記事をつくる」を押せば......記事を自動で執筆し、画像が生成されてきます。この記事生成、AIが執筆してくれる本文の内容も興味深いものが多く、いろんな見出しを試してみたくなります。

    未来空想新聞ジェネレーター | Make New Magazine「未来の定番」をつくるために、パナソニックのリアルな姿を伝えるメディア

    サイトから実際に投稿された空想記事たち

    実際に、公式サイトを経由してさまざまな人が、未来記事を投稿してくれています。そしてやはり、ひとそれぞれ思い描く未来は実に多様で、眺めているだけでもとても面白いものばかりです。

    未来空想新聞2042WEB版 | Make New Magazine「未来の定番」をつくるために、パナソニックのリアルな姿を伝えるメディア
    公式サイト「未来空想新聞2042WEB版」には、一般の方から応募されたたくさんの「空想記事」が掲載されている
    実際に投稿された空想記事たち | Make New Magazine「未来の定番」をつくるために、パナソニックのリアルな姿を伝えるメディア

    空想小学生・ヤモリさんは、「みんなが褒め合う社会」の到来を空想してくれています。みんなが褒め合うことで、生産性も向上、人間関係もよくなっているとのことです。テクノロジーの進化も大事だけど、人の価値観がアップデートされている未来、いいですね。

    美容師・minminさんは「休まないといけない休日」の制定。世界各地で「休息革命」が起こっているようです。「休息革命」という言葉、最高ですね。休むことで、逆に生産性があがる未来、目指していきたいところです。

    実際に投稿された空想記事たち | Make New Magazine「未来の定番」をつくるために、パナソニックのリアルな姿を伝えるメディア

    会社員・一般男性Iさんは、「移動する寝室、発売。朝起きると観光地に到着!」を空想。これ普通に欲しいですよね。夜行バスのすごく快適版みたいなやつですね。

    流浪の民・ベルさんは、「地震や津波の心配がない空中都市」を空想してくれています。確かに空中都市なら地震も津波も防げます。これくらい夢のある都市計画、どこか企業が出してくれてもいいですね(パナソニックさんいかがでしょうか)

    実際に投稿された空想記事たち | Make New Magazine「未来の定番」をつくるために、パナソニックのリアルな姿を伝えるメディア

    高校一年生・大峰さん、「光合成可能な人類、6割を越える」というすごい空想。「人間も光合成ができたらなぁ」と、光合成を習った時に僕も空想したことを覚えています。人間もできる日がくるのでしょうかね。そうしたら食料自給率も解決しそうです。

    学級王・ちゃむちゃむさんは、「日本、食料自給率100%に」。日本にとっても切実な問題ですよ。現在はカロリーベースで38%ほど。17年後には、実現を目指して欲しい指標です。

    あの人に、頼んでみたら

    さらに牧野の近しい「あの人」たちに空想してもらいました。

    佐藤ねじさんの空想記事 | Make New Magazine「未来の定番」をつくるために、パナソニックのリアルな姿を伝えるメディア

    ブルーパドル・クリエイティブディレクターの佐藤ねじさんは「歯医者の痛みがゼロに」というもの。これはもう全人類の願いと言っても過言ではないはず・・・。

    瀧波ユカリさんの空想記事 | Make New Magazine「未来の定番」をつくるために、パナソニックのリアルな姿を伝えるメディア

    漫画家の瀧波ゆかりさんは「国のトップ、半数が女性に 男女の不均衡の是正進む」という見出し。日本だけでなく、世界でもまだまだ偏っているリーダーのジェンダーバランス。少しでも早く改善していけたらいいなと僕も思います。

    たけもこさんの空想記事 | Make New Magazine「未来の定番」をつくるために、パナソニックのリアルな姿を伝えるメディア

    ライターのたけもこさんは、「スマブラがオリパラの正式競技になる」というもの。どんどん発展しているゲームの世界、2042年にどんな光景が広がっているのか、とても楽しみですよね。

    ヨッピーさんの空想記事 | Make New Magazine「未来の定番」をつくるために、パナソニックのリアルな姿を伝えるメディア

    ライターのヨッピーさんは「上司、遂に絶滅へ」という衝撃的な空想記事に。AIがこのまま進化したら、人間は「本当につくりたいもの」をつくることに従事できたらいいですよね。

    しかしみなさん本当に「個人的な希望」の空想を表現してくれて、そんな未来を想像していくだけでもとても楽しく、ワクワクします。

    あなたは、どんな未来を空想しますか?

    今年の未来空想新聞は、「みんなで空想する」が主題でした。多くの人たちの空想をみて、本当に空想とは自由で、楽しいものだと実感します。特別な才能もいりません。現実には悲しいことも、嫌なこともあります。そんな状況でも空想することは自由です。空想から思考が変わり、思考から未来が変わっていく......それは決して夢物語ではなく、実際に起こりうることだと思います。

    4年間も続いている未来空想新聞。このユニークなプロジェクトを通じて、ひとつでも多くの空想が生まれることを願っています。その空想の総量は、17年後の未来を変えていくのではないか。今回の多様な人々の自由な空想をみていると、そんな希望を抱いています。

    まだ空想記事をつくっていないみなさんも、ぜひこの機会に、あなたの思い描く未来を空想してみてください。

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    「未来空想新聞2042」を“こどもの日”に発行、未来の空想記事をWEBで募集

    Information

    未来空想新聞2042WEB版 | Make New Magazine「未来の定番」をつくるために、パナソニックのリアルな姿を伝えるメディア

    未来空想新聞2042WEB版

    パナソニックは、創業記念日でもある5月5日に「こどもの日は、未来を考える日。」をコンセプトにした新聞を、朝日新聞とともに発行しました。

    4度目となる今年は、より多くの人たちと一緒に未来を空想していきたいという思いから、空想見出しを入力するだけでかんたんに空想記事がつくることができる未来空想新聞ジェネレーターも搭載。希望の未来を描いた記事とともに、次代を切り拓こうとする「未来を想う人35人」、紙面の申し込みと配布施設もご案内しています。

    より良い未来を、一緒に空想してみませんか?

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    • 取材・執筆:牧野圭太
    • 撮影:牧野圭太
    • 編集:MNM編集部

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