「地球にいい」を
つくり直す。
負荷をかけている。
だから、パナソニックは
変わっていきます。
家電だけじゃない。
製品だけじゃない。
「地球にいい」とされる
考え方や取り組みそのものを
時代に合わせて
アップデートしていく。
くらしの豊かさは
地球の豊かさの上に成り立っている。
パナソニックは
地球もお客様だと考えます。
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つくる時代から
循環させる時代へ。CIRCULAR ECONOMY
パナソニックが目指す「地球にいい」。それは「つくる」だけではなく、商品に使われた素材を再生し循環させるものづくり。次の時代の「地球にいい製造業」を模索していきます。
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「地球にいい」と「高品質」の両立へ。
40%再生プラスチックの「縦型全自動洗濯機」
2023年春に発売した縦型全自動洗濯機(NA-FA7H2)。製品全体のプラスチック使用量に占める約40%を、再生プラスチックに置き換えることに成功しています。パナソニックでは、10年以上前から再生プラスチックを採用しており、前機種での使用率は約15%と、この時点でも業界トップクラスの水準でした。その後、さらに高い目標を設定し、再生プラスチックの使用率の大幅引き上げに成功しています。ただし、いくら環境に良いからといって、高い品質基準に届かない製品を世に出すわけにはいきません。そこで、再生プラスチックを使った製品の性能に問題がないかのシミュレーションと実機検証を何度も繰り返しました。その結果、最終的にはバージンプラスチック(再生されていない未使用のプラスチック)と同等の品質を確保することに成功しています。
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家電は、次の資源になれる。
パナソニックのリサイクル工場「PETEC」
製品の最後を見届け、新たに素材として生まれ変わらせることにも力を入れています。その一つが「パナソニック エコテクノロジーセンター(PETEC)」。兵庫県にあるパナソニックのリサイクル工場です。ここには、パナソニック製品だけでなく、メーカー、年式、構造の異なるさまざまな家電が運ばれてきます。解体後は有害物質を取り除き、粉砕、選別。その後別の工場で洗浄、溶かすなどを行ない、樹脂の強度や寿命を復活させるのです。リサイクル工場といえば「終着駅」というイメージもありますが、PETECは「再生の地」といえるでしょう。
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脱炭素にアイデアを。
CARBON NEUTRAL
脱炭素は炭素を使わないよう、じっと何もしないことではない。パナソニックはアイデアの力で積極的に脱炭素を進めてきた。新しいソリューション開発やエネルギーマネジメント。仕組みからデザインやすることで次の時代の「地球にいい製造業」を生み出していきます。
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エネルギーを自給自足する発想。
RE100
脱炭素社会の実現に向けて推進しているのが「RE100」。Renewable Energy 100%の略で、事業活動で消費するエネルギーを100%再生可能エネルギーで調達することを目標とする国際的イニシアチブを指します。滋賀県草津市で2022年4月に稼働開始したRE100ソリューションの実証施設「H2 KIBOU FIELD」。再生可能エネルギー100%で燃料電池工場の電力を賄う実証を推進するプロジェクトで、燃料電池工場を動かすのに必要な全電力を、高度なEMS(エネルギーマネジメントシステム)によって連携・制御するものです。水素の本格活用による工場RE100化は世界初の試み。 今後は欧州でも展開予定で、電子レンジなどの製造・販売を行なうパナソニック マニュファクチャリングイギリス株式会社での実証(2024年を予定)を発表しており、水素発電時に発生する熱を暖房・給湯に利用するなど、さらなるエネルギー効率の向上も図っていきます。水素の利活用により分散型のエネルギーエコシステムをより拡大していきます。
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地球にいいものはダサいという誤解。
Air to Water
環境先進国である欧州に拠点を構えるパナソニック・ヨーロッパでは、2008年に欧州市場向け販売を開始したヒートポンプ式温水給湯暖房機「Air to Water(以下、A2W)」の事業展開を行なっています。A2Wは、石炭や天然ガスを用いた燃焼系のものに比べてCO2排出量を抑えることができる暖房器具。パナソニックのA2WがEUタクソノミー(環境問題改善に貢献する事業を認定することで、官民のグリーン投資を促進させる仕組み)基準で「グリーン投資」に位置づけられれば、 環境配慮型の暖房器具がさらに広がっていくことになります。こうした事業戦略に加え、お客さまが環境に配慮した製品を積極的に選びたくなるような取り組みも進めています。A2Wは2022年に室内機・室外機のデザインをフルモデルチェンジ。特に室外機は、これまでのベージュカラーを基調とした昔ながらの外観を刷新し、家や街の景観と調和する美しいデザインとなっています。これは、自分たちがくらす街並みへの誇りと、一つひとつの家がその景観をつくるという意識が根づいている欧州ならではの価値観に合わせたものですが、近年は欧州以外の国でもダークカラーでモダンなデザインの集合住宅が増加。「今後は国内に対しても室外機も含めて景観を大事にするという考え方を広げていきたい」と担当デザイナーは語ります。
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未来は育てるもの。
GROWING
SUSTAINABILITY次世代に、いい未来を残すために「育てる」という考え方を大事にする。工場で自然を育てることだったり、環境に優しいものづくり制度の導入だったり、子どもたちへの環境教育だったり。あたらしい「地球にいい」が芽吹くようパナソニックは中長期的な視点でいろいろな種をまいています。
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投資が変われば、地球が変わる。
ICP制度
環境配慮型ものづくりの体質化を目的とした、ものづくりの制度改革も進めています。パナソニックは2023年度インターナル・カーボンプライシング(ICP)制度を施行・導入しました。ICPとは企業が自社のCO2排出量を抑えるため、CO2に独自の金銭価値をつけ、投資判断などに活用する手法です。つまり、CO2削減量に価格をつけて可視化することで、「環境への影響を含めた投資判断」が可能になるのです。これにより、環境に負荷がかからないものづくり、サービスづくりをさらに加速させることができます。製品の環境性能に加え、使用する素材から見直す。さらには、ものづくりの仕組みも変えていく。さまざまな側面から環境に貢献していくことで、地球の健やかさを保ちながら一人ひとりの幸せな未来を守る。パナソニックはこれからも、そんな「サステナブルで豊かなくらし」をつくっていきます。
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